【原一の刑事出身探偵Sさん】
原一探偵事務所の個性的な探偵の人物像を探るコーナーです。
今回はなんと、刑事出身のSさん。
7回目の取材で徒歩尾行体験を実施してもらった時、尾行チームにいた探偵さんです。
尾行体験が終わってから、本社で取材させてもらいました。
原一探偵事務所 探偵業届出番号:埼玉県公安委員会 第43070145号
私: 本日は尾行体験、ありがとうございました。バッチリ撮られちゃいました(笑)。
Sさん: いいえ、こちらこそ、ありがとうございました。
私: ご出身はどちらですか?
Sさん: 北海道札幌市です。
私: 前職は刑事だとか。どちらの警察ですか?
Sさん: 高校卒業後、埼玉県警に就職しました。
私: 警察官を志した動機は?
Sさん: パトカーに乗りたかったもので。
私: 子供か?!(笑) いやいや、失礼。警察でのキャリアを教えてください。
Sさん: 交番勤務1年半、パトカー半年、刑事3年です。刑事としては、殺人、強盗、強姦等の強行犯係りでした。
私: うわあ、まさに我々がイメージする刑事ですね。具体的にどんな事件を扱われましたか?
Sさん: 最後にやっていた仕事は、強制わいせつ連続発生マンションの捜査です。出入りする不審人物を尾行し、吸い殻を拾ってDNA鑑定などしてました。
上司の探偵W氏: 彼の刑事の経験は探偵業務に生きています。
原一は詐欺事件の調査などもしているのですが、そういう刑事がらみの案件は彼に相談しています。
最近では、連続パンク犯の証拠写真を撮って器物損壊で警察に届ける調査があったのですが、そこでも協力してもらいました。
私: 刑事はやりがいがありましたか?
Sさん: やりがいはありました。
私: では、なぜ辞めたのですか?
Sさん: あまりに休みがなかったからです。私は、プライベートがあってこそ仕事も頑張れるという考えなのですが、なさすぎて精神的に参ってきたんです。
上司に改善をお願いしたが、取り合ってくれなかったので、退職を選びました。
私: 探偵を志した理由は?
Sさん: 刑事の経験を生かせる仕事をしたかったので、選択肢は自然に探偵に絞られました。
帰郷して探偵になる選択肢もありましたが、まずは埼玉で探してみました。
探偵社でホームページが一番しっかりしていたのが原一だったので、決めました。
他社は受けていません。
私: 採用や入社後の教育の様子について教えてください。
Sさん: 履歴書を送って書類審査が通ると面接がありました。
試験の類はなくて、仮採用になり、6カ月の試用期間に入りました。
最初は上司について無線の入れ方から始まって、調査に直接タッチせず、現場に参加してみることから始まりました。
2か月目から現場で一人で車を動かし、主に張り込みをし、動きがあったら無線連絡し、次の地点に車を移動させる仕事をしました。
その後、徒歩尾行や撮影を学びました。
私: そのプロセスの中で見極めがあるわけですね。
上司の探偵W氏: はい。でも自分でもわかることなので、資質のない人は3カ月くらいで自主退職することが多いですね。
私: 原一さんに来てどれくらいですか?
Sさん: 今で経験3年9カ月です。仕事は主に行動調査で、人探しは以前に少しやっただけです。
私: 仕事のやりがいや苦労について教えてください。
Sさん: 警察でも尾行はしていましたが、依頼者はいませんでした。
今はお金を払っている人のために役立てるやりがいがあります。
逆に苦労するのは、現場によって対象の行動パターンが違うことですね。
色々なパターンに備えて動くのは今も難しいです。
そこが、おもしろいところでもありますが。
上司の探偵W氏: 刑事は尾行して最後に逮捕しますが、探偵は気づかれずに尾行するだけです。それも毎日、毎日。
彼はギャップを感じていると思いますよ。
自衛隊、警察、消防など、一見探偵に役立ちそうな前職の人が入ってきますが、残るのはごくわずかです。
だが、彼は経験が生かせているし、力もついてきているので行けると思う。
今後に大きく期待している人です。